Komi屋 赤ちゃんから、むし歯予防をはじめよう

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乳歯の前歯生えてきたら、歯磨き時間はどのくらい? 


赤ちゃんに白い米つぶのような可愛い歯が生えてきました。
さてそろそろ歯磨き始めなくちゃと思うお母さんも多いのでは?だけどまだ生えたばかり、本数も少ない。時間はどのくらいかけて歯磨きタイムを取ることが適当なのでしょうか?

歯磨きは短い時間で、簡単な練習から始めます

赤ちゃんはまだ、口の中を触られた経験がないため、これから習慣にするためには、最初は簡単で短時間が肝心です。歯が生えてきてからでも、遅くはありません。いきなり磨こうとしなくても、「練習」から始めればいいのです。

まずは大人の人差し指を使って口の中をこする練習から始めます。時間は5秒から10秒くらいの時間です。短すぎるのでは?と思うかもしれませんが、赤ちゃんと遊ぶような感覚で始めることがより自然で、入りやすいのです。「磨く」というよりは、「新しい経験をさせる」という気持ちで、始めてみましょう。

赤ちゃんと向かい合って、口の中を触ろうとすると、見える範囲はとても狭いです。しかし、お口の粘膜を優しく引っ張ってみると、ある程度粘膜がのびて、口の中の様子が見えます。歯があるところや、ないところを、引っ張っている指を横に少しずつ移動させながら、優しく声をかけて安心した大人の表情と声を聴かせながら進めると、赤ちゃんもそれに応じてくれます。最終的に歯磨きの習慣にのせていくことが目的ですから、まずは不安な気持ちを抱かせないように、「大丈夫だよ」と、言葉や雰囲気を作って、お互いが新しい習慣に慣れていきましょう。

仕上げ磨きを遊びながら上手に進めていくコツ3

1、タイミング(触覚)

機嫌のいい時、お風呂上がりなど体を綺麗にするタイミングなど、お互いが取り掛かりやすいタイミングはいいですね。赤ちゃんがリラックスしていると、口の粘膜が広げやすくなります。人差し指の第一関節が隠れるくらいまで入れてみます。圧がかかりすぎないように注意して、唇の粘膜が伸びる感覚を、手先で感じてみましょう。

2、声かけ(聴覚)

まだ会話ができないので、大人が一方的に話しているように思えがちですが、赤ちゃんは答えられなくても、感じ取ってくれます。一方的で良いので絵本を読んであげるように優しく、前向きな言葉をかけてあげましょう。「ごめんね」「辛いね」などと、マイナスなイメージを言葉かけをしないように気をつけましょう。将来とても役に立つ練習を、今しています。たくさんのメリットがあること間違い無いので、「口の中が綺麗になる満足感」を、たくさんあなたの言葉で話してあげてるだけでいいのです。

3、優しい顔の表情も大事(視覚)

大人のすることを、じーっと見つめたり笑ったり、目が見えている赤ちゃんの世界は、日々経験値に変わる材料をインプットしています。視覚的に「微笑みかかけられる」ことは、大人でも嬉しいように、その経験を得ることにより、心が育まれます。歯磨きするときも、お互いが顔をあわせる向かい合いの位置から始めて、可愛い赤ちゃんと、ちょっとした表情のコンタクトを取ってみましょう。その積み重ねが、親子関係をより良くさせていきます。

前歯が生える口の中の変化は、赤ちゃんも戸惑う?

赤ちゃんの口の中に、今まで存在しなかった前歯。ニョキニョキと生えだして、喜ばしいことですが本人にとっては「異物」と感じるかもしれません。口の中から出そうにも出せずストレスに感じるかも知れませんね。唇の動きがいつもと違う、何かを吐き出すような動きをしたり、機嫌が悪くなりやすかったりする理由が、ここにあるかも知れません。

確かに大人でも歯の治療の際、歯を削ったり、歯が大きくかけたりした時に、舌でその歯を触ると、とんでもなく大きな穴や隙間に思えてきます。口の中の感覚は髪の毛一本入っても、わかるくらい、デリケートです。前歯がない頃は、舌が前後に自由に動き回れましたが、歯がどんどん生えるにつれて、舌先に柵のような働きをする前歯の存在が現れました。それにより舌が前に出にくくなるため、前歯が完全に生えてくる中期頃には、舌の位置が口の中の定位置に落ち着いてくるのです。

歯磨きの時間は、立派な自宅メンテナンス

赤ちゃんはまだ口の中の細菌の定着がなく、むし歯のリスクも低いので、汚れを取ることを優先するよりも、その習慣を獲得するために、「歯磨きする時間は、いい時間」という感覚的な定着を目指しましょう。

歯のお手入れには、ガーゼや歯磨きシートも生活に合わせて取り入れて構いません。
まだ母乳やミルクが食事の中心ですが歯に汚れはつきます。、口の中の歯の周りや、歯とほっぺとの間に、食べかすが残りやすいので、そこを指に巻きつけたガーゼや、専用のシートなどでぬぐっていきましょう。

事前に石鹸で手を綺麗に洗っていれば、直接指を使ってお口の中を触って構いません。ただし汚れが取れるのは、ミルクや母乳のカス程度で、歯の表面については、ガーでやシートではこする力が弱いので、歯ブラシを使用してもいいでしょう。

歯磨きの練習をするために口の中の拭き取りや、実際に歯ブラシを使うとき、「うまくできている」、「いいところ」で終了させることがポイントです。そうすると、赤ちゃんの記憶に、お口のお手入れが「良いイメージのまま」蓄積されていきます。

毎日の経験をこのように積むことで、「抵抗する理由のない時間」を作っていくのです。もちろん、事前のお手入れするときの雰囲気作りや声かけは、しっかり準備してあげましょう。

乳歯列が生えそろって、自我が芽生え、好き嫌いがはっきりとしている頃、どの子もむし歯になるとは限りませんが、その時に、自分の体のメンテナンスを自宅ですることに抵抗なく取り組める環境ができていれば、病気の心配は一つ少なくなりますね。小さい頃から自分の体の調子を整えるための自宅メンテナンスには、「自分の体を大切に気使う」考え方や習慣を家庭内で教えていくことが望ましいです。

前歯は食事をする時に、重要な役割があります

前歯の仕事は「かじる」ことです。かじることで、食べ物の硬さや性状を感じとり、その後の口の動きの反応につながります。つまり噛んだ刺激はすぐ、脳へ情報が送られます。噛む刺激がないと、口に入ったものがどのくらいの硬さがあり、量があり、大きさがありという情報が、わからないまま口に食べ物を放り込みことになります。これが、フオークを使った食事です。

食べ物をあらかじめ小さく切るのではなく、離乳期に、食べ物をかじる刺激を与える必要があるのです。ある程度かみごたえのある食べ物を食べさせるにも、この段階を飛ばして、硬いものを処理することはできません。「かじる」機会は私たちの食事にとって重要で、食事の仕方に大きく関わっています。大事にお手入れをして、これから前歯をしっかり使ってきましょう。

離乳期から、よく噛む習慣ができているか確かめるには?

口の中に食べ物が入ってしまったら、それがどう処理するかを見分けるには、唇の観察をするとよくわかります。まず、唇がしっかりとじてられていること、食べ物を処理する時に上下の力が唇や頬にかかるため、唇を閉じた際、唇の厚みが薄く、横に伸びた形になります。特に上唇に注目するといいでしょう、歯茎で押しつぶしの動きができているサインです。

おさじから食べ物を取り込む口の動きも上手になってくる頃です。引き続き、食事のサイクルがまとまるよう、遊ぶ時間・食べる時間の区切りをつけながら、口の動きの観察をしていきましょう。口を動かす筋肉も徐々に出来上がっていきますので、喜んで積極的に食べる環境を作って、口の機能がたくさん使えるように工夫してあげてください。

まとめ


前歯から生え始める乳歯、小さい歯はお口のお手入れは、歯がある以上ずっと必要です。まずは、お手入れすることに抵抗を持たない環境作りに、力を入れていきましょう。たとえ時間が短くても、集中力の持続は難しいですから、お口のお手入れを嫌がる前に終了してしまいましょう。その習慣はお子さんへの一生のプレゼントになります。